小さな人気店【キッチンカー】で開業する
- まずは初期費用を抑えて飲食店を開業したい
- 目新しいメニューを扱う店舗を経営してて、もっと認知されたい
- 経営店舗の近所にオフィス街があるが動線上では無い
現在ではキッチンカーが以前より有利なのがSNSの宣伝効果です。TwitterやFacebookなどのソーシャルネットワークサービスを活用する事で、キッチンカーのメリットが更に活きてきますので、開業をお考えの方は必ず始めてみよう
1・小さな人気店【キッチンカー】で開業するには?
1-1・キッチンカーで開業までの3ステップ
キッチンカーでの開業のステップは1を除いてほぼ同時進行で行う感じです。ただし店舗型飲食店の家賃と違ってキッチンカー取得しても、年単位の税金は掛かりますが基本的には停めておく駐車場ぐらいなので、レンタルじゃなければ早めに取得して(業態が決まっていれば)保健所に営業許可を早めに申請した方がいいと思います
※東京などで駐車場が高い場合は取得と保健所申請のタイミングをよく考えておきましょう
- 目玉商品
- 売りになるコンセプト
- 出店場所やスタイル
僕は飲食店経営者なので、基本的に移動販売はイベント販売型(キッチンカー)の事をここで説明してますが、厳密にキッチンカーとは移動販売業のひとつで移動販売には主に下記の3つのタイプがあります。
生活必需品販売型とイベント販売型(キッチンカー)が食品の販売となります。詳細は➡コチラ
話を戻しまして
あなたがキッチンカーで開業しようと思ったキッカケは何ですか?
それがStep1の3つから考えてみましょう!
例えば以下のような感じです。
- 新感覚のスイーツを売りたい!
- 食を通じて発信したい事がある!
- 立地の良い物件がある。こんなライフスタイルで生きたい!
まずは、これを元に事業計画を立て、開業までにしていくべきことをスケージューリングしていきましょう。
※この時点での不安要素や顕在化してる問題点は解決しときます。まだGO/STOPの判断が損害無しで可能です
- キッチンカーの用意(オーダー・中古・レンタル)
- 仕入れ先・人材募集
- 資金調達
- 他のメニュー開発
- 告知など
上記の事を色々決めていきます。
- 営業資格や届け出の許認可
- オペレーションの確認
- 出店場所や契約
もう一度繰り返しますが、開業のステップは1を除いてほぼ同時進行で行う事です。
1-2・キッチンカー開業費用は?
キッチンカーでの開業費用で一番大きいのは車両費用です。どこまで改造するか、新車か中古か、保健所許可の必要設備以外の設備をどれほど掛けるか・・・。
軽自動車だと車検の有無程度にもよりますが、相場で50万~200万円ぐらいです。中型やトラックタイプで100万~350万円が相場です。
そして、キッチンカーのレンタル料金は、平日で3万円~5万円、土日祝日では7万円~10万円が相場です。
キッチンカーで働いていた経験とかが無いのなら、始めはレンタルで始めるのが一番だと思います。開業の意気込みで新車を用意してって気持ちは分かりますが、お金に余裕があるなら良いですが、やはり自分に合った使い勝手の良いものを選ぶ為には色々なキッチンカーを見てるのが良いと思います。
- 購入前に使い勝手が分かると、買う時に失敗しない
- 設備が初めから完璧
- レンタル会社で、その他の調理器具も買える
- 色んなタイプが選べる
キッチンカー(移動販売車・ケータリング)のレンタル、移動販売車による食品販売、屋内・屋外ケータリング、移動販売車の仲介➡ロイヤルケータリング
下に掲載してるのは、スズキ キャリイトラックのキッチンカーで三層シンクと調理台と換気扇やコンセント、恐らく排水タンクが付いてる軽自動車の中古です。これの車両価格のみで198万円。
スズキ キャリイトラック 移動販売車 普通加工車8ナンバー シンク
次に必要なのは出店料です。大体は以下の4タイプが多いです。
- 固定・・・1日決まった場所代を払う(借りるスペースの大きさで変動する所も)
- %(パーセント)・・・売り上げの〇%を出店料として払う
- 固定+%(パーセント)・・・➊と➋の合わせ型(➊より安く➋より%が低い事が多い)
- 無料・・・イベント企画者が誘致してくれる(地域の振興イベントなどに多い)
※融資を受ける場合の見積りは平均で15%に設定しておくと良いと思います※
【キッチンカー開業費用概算】
- 車両本体と取得費(50万~300万)
- 設備費・・・冷蔵庫・厨房機材・発電機など(10万~150万)
- 備品・・・のぼり・看板・チラシ・ショップカード・照明(数万~数十万円)
- 消耗品・・・包材・ペーパー・ラップ・領収書など(数万円)
- 原材料費
- 申請費用『営業許可申請料・講習料・保険費用』(数万円)
大体はこんな感じに、3か月ぐらいの運営費や生活費があればいいですね
1-3・キッチンカー営業資格は?
キッチンカーを営業するのに必要な資格に限って言えば
- 食品衛生責任者(半日ほどの講習を受けると取れる。費用は¥10,000前後)
- 医師、歯科医師、薬剤師、獣医師ならびに大学等において医学、歯学、薬学、獣医学、畜産学、水産学又は農芸化学の課程を修めて卒業した者など
- 栄養士、管理栄養士
- 調理師
- 船舶料理士
- 製菓衛生師
- 食鳥処理衛生管理者
- 食品衛生管理者
- ふぐ調理師
- 食品衛生指導員もしくはその経験者
- 食品衛生監視員
上記のいずれかで飲食店開業に必要な資格は問題ないので、何も持ってない方は一番上の食品衛生責任者の講習が各地の各都道府県で実施しているので講習会を受講してください
※「食品衛生管理者」は「食品衛生責任者」とは異なります
講習内容と、講習時間は以下の通りです
・公衆衛生学(1時間)
・衛生法規(2時間)
・食品衛生学(3時間)
※講習会は一日(10:00~17:00)で終了します
東京食品衛生責任者講習会
大阪食品衛生責任者講習会
愛知食品衛生責任者講習会
福岡食品衛生責任者講習会
広島食品衛生責任者講習会
兵庫食品衛生責任者講習会
京都食品衛生責任者講習会
※各講習会をクリックすると、そのサイトに飛びます※
開業の資格というのは、簡単に言うと人に付いてるものです。これとは別に営業する場所に付いてるのが営業許可なので、これは後で説明します
1-4・キッチンカー開業や営業の失敗談
イベント主催者との揉め事
キッチンカーの開業の失敗談というか、揉め事の一つに、イベント主催者に何回か呼ばれた会場で個別に依頼が舞い込むこともあり、出店料が安く済むとイベント主催者を通さずに受けたりすると意外に狭い社会ですので噂が広がりイベントの声が掛からなくなることもありますので、ご注意ください
ガスの使用
ガスの使用は一番はニュースにもなりましたが、高温になって爆発事故。これに伴いプロパンガスを購入するにも充填して貰えなくて困ったって話が一時期大変多かったです。(うちはこの対策として店舗をプロパンガスにして業者と付き合いする事にしましたが)
ガスボンベは普通に以下のように空の容器は買えます。問題は充填してくれる業者を探して確認しておくことです
車選びの失敗
キッチンカーを購入していざ商売を始めると使い勝手が悪かったや、天井が低くオペレーション効率が下がったなどの問題がありますので、先述した通りレンタルで始めるのも一つの手ではないでしょうか
2・小さな人気店【キッチンカー】で開業する業種と営業許可
キッチンカーで営業する許可を得るには管轄の保健所へ「移動販売」で利用する車両の設計図等を提出し、保健所の方に確認認可して貰った後、営業許可申請書と、以下の添付書類を提出します。
- 営業設備の概要と配置図 2通
- 営業の概要 1通
- 食品衛生責任者の資格を証明するもの 1通
- 仕込場所の営業許可の写し 1通(仕込みを別でする場合)
※ちなみに自宅で仕込みは営業許可が下りないので、ご注意ください
2-1・キッチンカーで開業する業種
厳密に言うと先述しましたが、車内での調理をする食品営業自動車業が、キッチンカーで開業するのに選ぶものになります。その中から『飲食店営業』『喫茶店営業』『菓子製造業』を選んで営業許可を保健所に申請して認めてもらいます。
ここで重要なのはクレープを扱うカフェの場合、保健所によって喫茶店営業と菓子製造業の両方を取らなければならない事もありますので、しっかりと確認するようにしてください
移動販売3つのタイプは➡コチラ
2-2・キッチンカーで開業する営業許可と他の許可は?
これは一応書いておきますが、道路や公園などの公共の場でキッチンカーで開業する場合、道路を管轄する警察署長に、「道路使用許可」の申請します。数千円の手数料を払いますが、基本は許可が下りない事が多いのでご注意下さい
3・小さな人気店【キッチンカー】で開業する・出店場所
キッチンカーで開業するのに一番困るのが出店場所です。何処でも移動できる便利な店舗なのにどこでも開業出来ないジレンマですね・・・。
知り合いの繋がりや、コミュニティ、イベントでの人脈作りも忘れないようにしてください。
また常にネットを利用した配信でスケジュールを公表して、依頼を受けやすくしたりもしてみましょう
あとは予定のイベントには必ずスケジュール通りに出店してください。信用が次に繋がります。
3-1・キッチンカーで開業する出店場所と募集サイト
移動販売・キッチンカー出店場所の提供や、キッチンカー開業者募集などを掲載してるサイトを何個か載せておきます
株式会社フードトラックカンパニー(移動販売車制作・販売・レンタル)
出店場所がなかなか見つからない時は、車が入るような空き店舗を決まるまで数日だけ借りたり、店を作るには小さい空き地の持ち主に交渉したり、地元の地域振興のイベントなどは最近では成り手が少ないので無料で出店出来たりします。
3-2・キッチンカーで開業する出店条件や契約
キッチンカーでのイベント出店時に注意して貰いたいのは出店の条件や契約内容です。
- 現場の電気や水道の有無や使用許可や使用料
- 搬出入経路の確保と時間確認
- メニュー制限(アルコールなど)
- 予想来場者数
- 中止時の対応や保証
- イベントの詳細(内容・時間・場所)
- 出展ブースの屋根やスペースの確認
- ゴミの処分
- 貸出の備品の確認(机やイスなど)
- 入場許可証等の受け渡し
- 設営可能時間と販売可能時間、撤収可能時間
以上のような事を心掛けて、きちんと確認するようにしてください
特に搬入搬出の経路によって食材を持って1キロ近く歩かないといけない場合もあるので気を付けましょう
4・小さな人気店【キッチンカー】で開業する・まとめ【注意点とコツ】
キッチンカーで開業して小さな人気店を作り、店舗経営に移行していくという方法もあれば、店舗運営と同時にキッチンカーで営業を始めて、イベントなどに積極的に出店してオシャレにラッピングしたキッチンカーで自分の店舗の名前商品を売り出していって、実店舗との相乗効果を狙うという方法もあります。イベントが無い時は買い出し用の車とすれば経費節約にも宣伝にもなりますし一石二鳥です。
キッチンカーのみで営業される方も、実店舗経営してるとどうしても固定費が経営を圧迫する事がありますが、家賃や光熱費の基本料もいらないし、キッチンカーの大きさならスタッフも自分一人で回す事が出来るので人件費も抑える事が出来ます。
注意点としては、車の故障や移動時の事故には最大限に気を付けておかないと職場を無くすことになります。これだけはくれぐれもご注意を。
コツというか、先にも述べましたが、固定店舗では無いので看板などで認知されない分、車を看板代わりにして駐車場は目立つところに借りたり、ホームページやSNSを利用して常に何処に出店しているのかをお客様に認識して貰う事で、固定店舗より移動出来る分メリットの方が多くなる事もあるのかもしれません。
少ない初期費用で、夢の飲食店を叶える一つの方法としてキッチンカーで開業して、小さな人気店を作ってみてください
健闘を祈ってます。頑張ってください。
ここまで読んで頂きありがとうございます。では、また。
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