シリーズ・野草を食べる
【主な産地】
イタドリは繁殖力旺盛な山菜で、北海道の一部をのぞき、ほぼ全国の里山だけでなく、市街地でも見れる植物です
高知県では野菜の直売所や道の駅で売ってたり、加工食品があったりします
【イタドリの呼び方】
スカンポ、イタンポ、ドングイ、スッポン、ゴンパチ、エッタン、ダンチ、ダンジ、スイバ、サイタナ。各地に色々な呼び方があるので出身地がバラバラだと話が伝わらない事もあります(笑)
僕たちが子供の頃、野山に入って日が暮れるまで遊んでると勿論自動販売機などなく、川から離れてると必ずイタドリ・・・僕たちの地域ではスッポンを水分補給に、しがんだものです。
特に僕たちの地域では総菜として食べる習慣が無かったのですが、飲食店を経営してる時にお客様の一人に
『あんたの住んでるところ田舎やったら採ってきて』
と言われ、収穫したのを渡すと後日、調理した総菜をくれたのが始めて食べたんですが、気に入ってそれからは定期的に調理してます
野草を食べる・【イタドリ】とは!?その特徴
イタドリは、日本、台湾、朝鮮半島、中国に分布する東アジア原産種で、非常に繁殖力旺盛で、他の植物にも影響するので「世界の侵略的外来種ワースト100」にも指定されています。雑草のイメージが強く駆除する国も多いみたいです
根っこは昔から民間療法の治療薬に使われています。また茎の虎斑模様と竹のような見た目から虎杖とも呼ばれています。
また生薬となるコジョウコン(イタドリの根。指定については茎も該当。)は厚生労働省が定める『専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト』に収録されており、医薬品ではないサプリメントでは用いれなくなっているそうです。完全に医薬品です(笑)
野草を食べる・【イタドリ】の効果・効能
若葉を揉んで擦り傷などで出血した個所に当てると多少ながら止血作用があり、痛みを和らげるのに役立つとされていて、ここから痛みを取るという意味で【痛取り】と呼ばれるらしい。
効能が多くこのような健康食品・サプリなどにも良く利用されている
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レスベラトロールを比較的多く含むイタドリの根は、海外では廉価なレスベラトロールサプリメントの材料として用いられているが、日本ではイタドリの根・茎を用いた医薬品ではないレスベラトロールサプリメントは違法の扱いとなっているそうですのでご注意ください
野草を食べる・【イタドリ】の使い方と美味しいレシピ
イタドリを食べる前に重要な事がイタドリの下処理とアク抜きです。アクを抜いていないイタドリは、とても酸っぱくエグみを感じます。この酸味はシュウ酸で、そのまま大量摂取すると下痢をおこす原因になり、健康への悪影響も考えられ注意が必要なので必ず手を抜かず行いましょう
【皮むき】
- 新鮮なうちに皮をはぐ(※茎の断面から穂先に向けて引くとキレイにはげます)
- 食べやすい長さに切る(10cm程度が目安)
【アク抜き】
直ぐ使う場合
- 沸騰する前のお湯に10~30秒浸けて、さっと湯がく
- 冷水につけて色抜きを防ぎつつアクを抜きます。
保存用
- ボウルにイタドリを入れて、塩を大さじ2ほど振りかける
- 軽く塩揉みしたら、重石を置いて水が出てきたら一度水を捨てる
- 一回目の塩より多めの塩を振りかけて半日置き、再度水を捨てる
- 最後にもう一度塩をふる
- 保存袋に入れて冷凍する
- 使う時は、一日かけて水を変えながら塩を抜きをする
【イタドリの中華炒め】
イタドリ | 150g |
ごま油 | 大さじ1 |
砂糖 | 小さじ1 |
だし醤油 | 大さじ1 |
鷹の爪 | 1本 |
鰹節・ゴマ | お好みで |
※人参やレンコンなどを入れてもOK
- イタドリを食べやすい大きさに切る(きんぴらのごぼうぐらい?)
- 鷹の爪のへたを取って種を出して、半分ぐらいに手でちぎっておく
- 強火に熱したフライパンにごま油を入れた後、イタドリを入れる
- イタドリがしんなりしてきたら調味料、鷹の爪を入れる
- 皿に盛ってお好みで、鰹節とゴマを振りかけて完成
【イタドリの酢の物】
イタドリ | 100gぐらい |
わかめ・しらす | 適量 |
三杯酢 | 大さじ3 |
砂糖 | 大さじ1 |
塩 | 少々(保存用の場合はいらない) |
- 保存用のイタドリを水洗いしてペーパーで水気を切り、食べやすい大きさに切る
- ボウルにわかめ、イタドリ、しらすを入れてラップをかけ、冷蔵庫で冷やす。
- 三杯酢と砂糖も混ぜて冷やす
- 食べる前にサッと➋と➌を和えて完成
【穂先イタドリの天ぷら】
穂先イタドリ | 10本 |
小麦粉 | 50g |
バーキングパウダー | 2.5g |
氷水 | 75ml |
- イタドリの穂先(処理済み)の表面を水で洗いし、キッチンペーパーで水気を切る
- 小麦粉とベーキングパウダーと氷水を合わせて衣を作り、イタドリの穂先を入れて衣をつける
- 170℃ぐらいの天ぷら油に入れる
- カリッとなるまで揚げて完成
このようにネットでも手に入る食材ともなっています
調理済のものもあります
野草を食べる・【イタドリ】の栽培
イタドリは繫殖力旺盛なので、わざわざ商用的な栽培は行われず里山で自生したものを収穫して道の駅などで加工や販売してる事が多いみたいです。
春になるとタケノコのような感じで若い茎が地面から生え出します。この若い芽を摘んで食用にします。目安は30~40cmが限界です(出来れば10~20cm)それ以上は長けてしまって硬くちょっと食べるのには筋張っていていまいちです。
下記の画像ぐらいが丁度いいサイズです。朝早く収穫するか、日陰に生えてるものをお勧めします
わざわざ自家栽培しなくても、色々なところに育ってますがどうしてもって方は下に苗を見つけましたので貼っておきます。後は注意事項として地植えすると凄い繁殖します。アスファルトのひび割れからも芽を出すほどですので、お気を付けて。
これでシリーズ【野草を食べる】第三弾・イタドリ編を終わります。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
では、また
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