バーテンダーの会話術
バーテンダーになるには、特に資格はいりません。
ですが、下の3つの事が必要です
- 接客術
- お酒の知識
- カクテルを作る技術
ですが、正直お酒の知識が無くてもカクテルを作れなくても、無人のバーさえあるぐらいなので接客術すら無くてもBARは出来るのがリアルな話です。
それは『BARとは?』みたいな話になるのでココでは語りませんが・・・(笑)
ただし、バーテンダーになるには接客術は必要です。
その接客術も色々あるので一概には言えませんが一つあげるなら
BARに来たお客様に心地よくお酒を楽しんで頂く
これに尽きるのではないでしょうか?
BARにテンダー(優しさ)があってこそバーテンダーだと聞きます。
その優しさがお客様をもてなす気持ち、心遣いなのではないでしょうか?
話したくないお客様も居られるでしょうし、あなたを目当てにあなたの話を聞きに来てるお客様も居られるでしょう
そのお方達を接客するのに必要なのが会話術なのです。
バーテンダー歴20年、バー経営15年の筆者が自然に行ってきたバーテンダーの会話術の心得を紹介したいと思います
バーテンダーの会話術・心得1【話し上手は聞き上手】
バーテンダーの会話術心得1としてまず覚えて欲しいのは
【話し上手は聞き上手】
ということわざを意識することです。
お客様に対する気遣いが出来るから、そこに優しさが生まれバーテンダーと呼ばれるのだと先ほど言いましたが、お客様が何を求めているのかの情報を如何に集めるのかが接客術における2つの要素
- 観察力
- 会話術
その会話術は、話す事だけではないというのが、昔のことわざが語っているのではないでしょうか?
会話術を身に着けようと思ったら、まず相手を観察し、相手に興味を持って話を聞く事から始めてみましょう
「Most people do not listen with the intent to understand; they listen with the intent to reply.」(たいていの人は、理解しようとして聞いていない。返答をするために聞いている)
引用:スティーブン・R・コヴィーの著書『7つの習慣』
またその著書の中に続いてこうある
相手の話を聞くレベル
① 無視する。②聞くふりをする。
③選択的に聞く。
④注意して聞く。
⑤感情移入して聞く。
感情移入→傾聴の最も高いレベル
相手を心の底から理解しようと努める。(相手の見地に立ち、相手の立場から物事を眺め、相手が見ている世界を見、相手のパラダイムを理解し、相手の気持ちを感じとる。)
感情移入の傾聴法を学ぶと、コミュニケーションが劇的に改善される
✔完訳 7つの習慣 人格主義の回復(新書サイズ)
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技術面ばかり目がいって基本を疎かにすると肝心な事が見えなくなります。
まずは大切なお客様に興味を持って上手に話を聞いてみてはいかがでしょうか?
バーテンダーの会話術・心得2・好奇心を持って質問する
バーテンダーの会話術・心得2としては、お客様に対して好奇心を持って質問するという事です。
心得1でも、お客様に興味を持って話を聞くでしたが、心得2でもお客様に興味を持って、相手の事をもっと知りたいと思って、質問をして欲しいのです。
ただし、あくまでもお客様のプライベートに深入りし過ぎたり、根掘り葉掘り質問責めにしたりすることは避けるようにしてくださいね(笑)
質問には2種類あります
- オープンクエスチョン・・・回答範囲を設けずに、相手が自由に返答できる質問
- クローズドクエスチョン・・・回答範囲を設けて相手が【YES/NO】で答えるような質問
です。
質問名称 | 質問の種類 | メリット | デメリット |
オープンクエスチョン | “What do you ~?”や“Why did you ~?”の5W1Hを使った質問 |
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クローズドクエスチョン | “Do you ~?”や“Did you ~?”の【YES/NO】で答えるような質問 |
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この2つの質問と、話を聞く事を上手に使い分けて、お客様に楽しい空間を提供してください
バーテンダーの会話術・心得3・間を取る
バーテンダーの会話術・心得3・間を取る。これは意外に大切なことなのです。
通常の会話術においても勿論『間を取る』という事は大切なんですが、BARというのは商売なので、もしあなたの会話が絶好調でお客様がずっと聞いてくれて爆笑をかっさらっていても、うまい具合に間を作りドリンクを飲むタイミングを作ってあげなければなりません
僕の知り合いのバーテンダーは中々の話し上手で、お客様を虜にするほどですが、ある程度話し終えると
『ちょっと喉乾いたから』
と微妙に催促します(笑)
ま、これでも好かれてる彼の人徳です。
上手な会話術では聴き手の反応を見ながら、適切な間を置き、注意をひきつけるために一瞬の沈黙をつくり、最後には結論や話のオチを言う
- 理解させるための間
- 印象づけの間
- 期待させる間
間を覚えるには会話を沢山する事が大切ですが、落語を学ぶと絶妙な間が勉強出来るので一度聞いてみてはいかがでしょうか?
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バーテンダーの会話術・心得4・技術力アップ
バーテンダーの会話術・心得4・技術力アップでは、毎日の積み重ねで会話術をアップする事を少し紹介していきます
テレビや読書、新聞を読め!
なんてのは良く言われる事です。
僕がスタッフに伝えてる事は
- 毎日の行動を多角形にする
- 3回以上話す事で自分の物にする
の2つです。
➊は1日の行動が直線的になってる方をよく見ます。起きて仕事場に行って、終わったら家に帰る。家と職場のピストン運動・・・これでは会話のネタがすぐに尽きるか、テレビやユーチューブの話ばかりの会話になってしまいます
先ずは通勤や帰宅の途中に何処か1か所立ち寄る所を作ってみませんか?公園でも、図書館、ジム、馴染みの店・・・何でも構いません。
そうする事で1日の行動が3角形になり、4角形、5角形・・・とどんどん数を増やせばあなたの行動は多角形になり、その会話は活きた会話になるはずです。
➋は、あなたが面白いと感じた話をパクリ、その話をする時に3回は他人に話してみることです。それも相手の反応を見ながらオチや、言い回しを少し変えたり、間を変えたりして自分なりにアレンジしてみてください。最低3回。
そうする事で、その話は持ち主の手を離れ、あなたの話のように馴染んでくるのです。それを何回か繰り返すうちに、あなたはきっと会話術のエキスパートになっているはずです。
これで、バーテンダーの会話術基本編をおわります。
これからバーテンダーを目指す方も、話上手になりたいと思っている方は、是非実践してみてくださいね
遊びのない人生も お金のない人生も くだらない
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仮想会社ニークルスク・代表